社会学や情報リテラシーを学びながら、特にメディアとの関係で、人間の社会行動を研究します。メディアを通して、情報や知識が作られ、それらが社会に広がり、社会を変えていく過程についての研究を通して、グローバル化する人間文化を理解します。
■ 科目PICK UP 《ジェンダー論》
本講義では,ジェンダー(gender)を「性別に関わる知」と定義し、ジェンダー概念を用いて現代社会をとらえる。当たり前のように見てきた日常生活や、毎日見慣れた社会的風景も少し見方をかえただけで新鮮なものに感じられてくる。ジェンダーは、そんな見方(視点=パースペクティブ)の一つである(江原由美子他『ジェンダーの社会学』)。重要なことは、新しい知識を詰め込んだり、与えられた問題をすばやく解いたりすることではなく、すでに知っている、わかっていると思っている事柄について、どうしてそうなっているのか、どういう意味でそうなっているのかといった根源的な問いを探究すること(加藤秀一「ジェンダー論に何ができるか」:奥村隆編『社会学に何ができるか』)であり、ジェンダー論はそれを実践することのできる分野であるからだ。本講義では、ジェンダーというキーワードを手がかりに「知」というものについて思考する力を鍛えることを目標とする。これは、国際文化学科で学ぶ上で大変重要なスキルである。
■ 科目PICK UP 《情報デザイン》
グローバル化する世界では、さまざまな文化背景をもつ人々との関わりは非常に多くなります。そのような状況において重要なものが情報の伝達です。本講義では、情報をどのような「かたち」にすることで、伝わりやすくなったり、使いやすくなったりする点に着目して、情報デザインについて理解を行うことを目指します。具体的には、情報デザインの歴史的変遷と適用領域、活用事例について理解します。組織論の視点から組織と情報デザインとの関わりについての理解を行います。デザインプロセスにおいて、情報デザインの役割について理解を行います。また、ユーザ調査のためのフィールドワーク技法を理解し、実際に簡単なフィールドワークを行ってみます。さらには、インフォグラフィックスまで進めたいと思います。